有機農畜産物加工酒類有機のお酒の表示の用語。「酒類における有機等の表示基準」に基づき、有機の酒にはこの用語を記載しなければならない。但し、「農畜産物…」と書いてあると畜産原料が入っているかのように誤解されるので、有機農産物加工酒類と表示してもよいことになっている。
不可飲処置 [ ふかいんしょち]
お酒に別の材料(塩や酢など)を加えて、お酒の定義からはずす処置。お酒を製造し出荷する際、酒税法で定められたお酒に該当する場合は、税金の対象になるが、例えば酢や調味料の原料として出荷する場合には、酢や塩を添加してお酒として利用できない状態で出荷すると税金の対象にならない。
みりん風調味料
みりんに不可飲処置をほどこして、調味料として表示された製品。みりん自体も調味料として使用されるが、みりんは酒税法の対象になり、店舗において販売許可が必要であり、また税金がかかるため、塩をいれて酒税法の対象にならない調味料として販売されるもの。これによりJAS 法の対象になり、他の食品と同じ一括表示が必要になる。このように有機本みりんは酒類に該当するので有機JAS の対象にならない(有機JAS マークは貼れない)が、有機みりん風調味料は加工食品に該当するので有機JAS の対象になる(有機JASマークが必須)。
亜硫酸塩 [ ありゅうさんえん]
ワインに使用される代表的な保存料。ポリフェノール等酸化しやすい物質と結びついて、酸化を防ぐ働きがある。
精米歩合 [ せいまいぶあい]
日本酒(清酒)を生産する際の、原料の米の精米の度合い。一般に飯米用の白米は玄米を約10%削って販売されるが、日本酒用の米は、例えば玄米を40%くら削って60%の米を原料として使用し、これを精米歩合60%という。一般に削れば削るほど大吟醸などの高価な日本酒となる。
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