● 全般、栽培方法
有機栽培[ゆうきさいばい]
土壌の活力を生かし、環境に配慮して、化学肥料や化学合成農薬の使用を避ける栽培方法。日本においては、有機JAS 規格に従った栽培方法をいう。
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特別栽培[とくべつさいばい]
ある作物を栽培する際に、地域(一般に都道府県)の一般的な栽培方法(慣行栽培)で使用される化学肥料由来の窒素分と化学合成農薬の使用回数をそれぞれ半分以下に抑えた栽培方法。法律に基づく認証制度はないが、都道府県や民間機関が特別栽培表示ガイドラインに基づく認証を実施している。
慣行栽培[かんこうさいばい]
その地域での一般的な栽培方法のこと。都道府県やJA では、その地域の作物の一般的な栽培方法(播種時期、肥料の使用時期、農薬の使用時期・回数、収穫時期等)を提示している。都道府県ではインターネットで慣行栽培の化学肥料・農薬の使用量、使用回数を公開しており、特別栽培の半数以下であるかどうかを数える際に使用される。
無農薬
ある作物の栽培期間中(作付前の畑の管理も含む)に、種子や苗も含め農薬を使用しないで栽培されること。無農薬で栽培された野菜を無農薬野菜という。但し、消費者の受け取り方は、無農薬野菜とは残留農薬が検出されない野菜という解釈をしていたことから、同じ言葉を別の意味で使われているということで、現在は無農薬の用語は使用しないよう指導されている(「農薬不使用」などの言葉をつかう)。
自然農法、自然栽培
法律で定義された栽培方法ではないが、一般には不耕起(耕さない)、無施肥(肥料を与えない)、無農薬(農薬を使用しない)の栽培方法を特徴とする。但し、実践者により、多少のやり方の違いがあるといわれている。
アイガモ農法
田植え後に田んぼにアイガモを放つ栽培方法。アイガモが水田内を移動することや、採食行動により、泥がかきまぜられ、水が濁ることで雑草が生えるのを防いだり、雑草や害虫を捕食する効果をねらうものである。農薬を使わない水田管理が可能となるためアイガモ農法は有機栽培の一つの技術として知られている。もちろん、アイガモだけでなく有機のすべての基準を満たさないと有機認定はとれない。
バイオダイナミック農法
ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)がドイツで提唱した農法。シュタイナー農法ともいう。化学肥料を使用した農業に疑問を投げかけ、太陽、月、惑星と地球の位置関係が土壌や生命体の成分及び気象等に与える影響を重視して、種まき、苗植え、耕うん、調合剤の準備や施肥、収穫などの時期を天体の動きにあわせて選択する。また天然のハーブや鉱物、家畜を利用して作った各種調合剤を施すなどの特徴がある。
転換期間中有機農産物
有機栽培に移行中の圃場で栽培された農作物。有機JAS 制度で認定を受けた農家は、有機栽培を始めて1 年以上たてば、農作物にJAS マークを貼って「転換期間中有機農産物」と表示できる。有機栽培を始めて2 年以上たって種まきや植え付けした農産物は、「有機農産物」と表示できる。また、果樹やお茶など多年生の作物は、収穫前3 年以上、有機栽培をしていれば「有機農産物」と表示できる。
適期栽培[てききさいばい]
個々の作物を、もっとも適した時期に栽培すること。最近は、作物がもともとの季節でなくても栽培可能な品種や栽培技術、加温ハウスなどの栽培環境によって、季節外れの生産も行われるようになったため、このような言葉が生まれたもの。
残留農薬[ざんりゅうのうやく]
食品に残留している農薬成分のこと。食品衛生法により、それぞれの食品ごとに、対象となる農薬成分の残留基準が定められており、その基準を超えると、流通が禁止される。実験による安全性のデータや国際基準に基づき値が決められるが、そのような値がないものは一律に0.01ppm と定められている。例えば、A という果樹の栽培によく使用される農薬成分について、果樹の場合0.5ppm の残留基準が設定されていても、米に使用がなく参考基準がないときは、米に対するA の残留基準は0.01ppm になる。
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ほ場(圃場)[ほじょう]
田んぼや畑のような、作物を栽培する場所のこと。
畦畔[けいはん]
田んぼを区切るあぜのこと。畔も畦もどちらも「あぜ」と読む。畦がうねという意味があり、畔はあぜの他ほとりという意味がある。
● 単位
アール(a)
広さの単位。1 アール(1a)=10m × 10m = 100㎡
反[たん]
日本の農業で使用される広さの単位。上記10 アール≒ 1 反になる。農業現場では、収量や経営の規模を「反」をもとに把握することが多い。例えば、米の生産量は反当り○㎏であるとか、収益は反当り○万円になるとかで語られる。
町[ちょう]
日本の農業で使用される広さの単位。上記10 反(≒ 100a)を、1町と呼ぶ。1町ちょうぶ歩と呼ぶこともある。1 町= 10 反≒ 100a =1hA
● 土づくり・肥料
窒素[ちっそ]
農産物の生産において、有用な養分。植物に必要な3 大要素は、窒素、リン酸、カリ(カリウム)であるが、中でも窒素分は、植物を大きく生長させる働きがある。有機質由来の窒素と、化学合成窒素がある。
団粒構造[だんりゅうこうぞう]
作物を栽培する土の構造。有機栽培の場合、堆肥などの腐稙の投入による土づくりの活動によってできる。砂のような土壌の反対で、土の粒が少しずつ固まることにより、土の中に隙間ができる状態。これにより、栄養分や水分を保持しやすく、かつ水はけがよいという栽培にとって理想的な土になる。
単粒構造[たんりゅうこうぞう]
上記、団粒構造に対比され、砂や粘土など、非常に細かい粒でできている土の構造のこと。
腐植[ふしょく]
森林などにある植物が、朽木や落葉・落枝となり地表部に堆積し、微生物やミミズなど大小様々な土壌動物による代謝作用により分解されたもの。これが土状になったものを腐植土という。
堆肥[たいひ]
作物の残渣や、周辺の草木、家畜の糞尿などを時間をかけて発酵させて、土のような状態にしたもの。もともとは植物を腐食させたものを堆肥、家畜糞尿を発酵させたものを厩きゅうひ肥といっていたが、いまはどちらも堆肥といっている。堆肥は土の構造をよくする土づくりに使用されるほか、厩肥は肥料成分も含まれており、ゆっくり効く肥料としても活用される。
緑肥[りょくひ]
土づくりのために、植物の種をまいて、育ったものをそのまま畑に鋤き込む植物をいう。代表例がソルゴーや、レンゲなど。特に、マメ科の作物は、根に窒素を取り込む菌がつくので、作物に必要な窒素分を土に供給できることから、よく利用されている。
有機質肥料
動植物質のものを原料として、その原料のもつ栄養素を利用した肥料。落ち葉の腐植、魚粉、骨粉、鶏糞、油粕など。化学肥料が窒素などの栄養素をストレートに効かせるのに対して、有機質肥料は、バクテリアによって無機質に分解されてはじめて植物が吸収できる状態になるので、すぐには効き目がなく、ゆっくり効く。過剰に使うと地下水汚染や河川、湖沼の富栄養化の原因となる。
化学肥料
化学的に合成された無機質肥料のこと。植物に必要な3 大要素である窒素、リン酸、カリを用途に応じて効率的に与えることができる。有機質肥料と違い、即効性がある。過剰に使うと地下水汚染や河川、湖沼の富栄養化の原因となる。
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輪作[りんさく]
ひとつの畑に同じ作物を連続して栽培する(連作)のではなく、違う作物を順々に植えていくこと。例えば、キャベツ→タマネギ→ニンジンと植えていく。あるいは大豆、麦、とうもろこしを組み合わせるなど。途中に休耕したり緑肥(収穫しない作物)を栽培することもある。これにより、土の中の環境を変え、ひとつの作物につきやすい病原菌の増加を防いだり、養分のバランスを整えて肥沃な土地を維持したりする。
連作障害[れんさくしょうがい]
ひとつの畑に同じ作物を連続して栽培( 連作) することにより、その作物に有害な病気の菌や、その作物の好きな害虫が繁殖してしまい、作物が正常に育たない状態。このため、一般の栽培方法では、土壌消毒などをして病原菌を殺したりして対策をとっている。有機では農薬による土壌消毒はできないので、輪作をしたり、太陽熱消毒をしたりする。
● 種・苗
自家採種[じかさいしゅ]
栽培する種を、種苗会社から買うのではなく、自分の畑で栽培した作物から種をとって次の栽培に使用すること。
ハイブリッド
別の品種のものを交配することにより作られた種のことで、病気に強く生産しやすい性質や消費者に受けやすい品質をつくる目的で生産されたもの。F1(エフワン)とか一代交配ともいう。収穫物は種子を残すことができるが、次に植えたら品質特性がかわるので、ハイブリッドの種は常に種苗会社から買わなくてはいけない。有機栽培されたハイブリッドの種は流通していないが、有機JAS 規格では、有機の種が手に入らない場合は、このような一般の種も使用が認められている。有機の種を確保するために、ハイブリッドでなく在来種を自家採種する生産者もいる。
遺伝子組み換え
生物の細胞から遺伝子の一部を切り取って別の生物の遺伝子に組み入れることにより、その生物に新しい特性を作り出すこと。代表例として除草剤耐性の遺伝子組み換え大豆がある。ある特定の除草剤をまいても生き残る遺伝子を大豆に組み込むことにより、除草剤をまいても雑草は枯れるが大豆は枯れない。これにより農家の除草の手間を省くことができるというもの。
GMO[ジーエムオー]
遺伝子組み換え作物のこと。GMO はGenetically ModifiedOrganism の頭文字をとった略称である。「遺伝子組み換え」の項参照。
● 病害虫・雑草対策
益虫[えきちゅう]
作物に害を及ぼす虫を害虫と呼び、その害虫を食べるような虫を益虫と呼んでいる。栽培時に害虫対策として益虫を利用して害虫の大量発生を防ぐという方法をとる。しかし、害虫も益虫も自然界では同じ虫であり、害か益かは人間の都合により便宜的につけた呼び名ともいえる。
天敵[てんてき]
ある生物を食べたり寄生したりして、命を奪う生物をその生物の天敵という。農業では、害虫の被害を防ぐ方法の一つとして利用される。天敵の中には、製剤化され生物農薬として農薬登録されて販売されているものもある。地域に存在する天敵(カマキリや、てんとう虫など土着の虫など)は農薬の登録の必要はない。
マルチ
畑に敷き詰めるビニールや紙のこと。マルチを使用することにより、土の保温、雑草を抑えるなどの効用がある。プラスチックの場合は、作物の栽培終了後回収するが、土の中で分解する生分解性マルチもある(生分解性マルチの原料は化学合成由来のため、有機JAS での使用は認められていない)。
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土壌消毒[どじょうしょうどく]
作物の病気の原因となる土壌菌やセンチュウを殺すために行う作業。慣行農法では、土壌消毒剤という化学合成農薬で処理するケースが多いが、有機栽培では化学合成農薬は使えないため輪作により土壌の生物のバランスをとったり、太陽熱消毒などで菌を抑える。
太陽熱消毒[たいようねつしょうどく]
土壌消毒剤による土壌殺菌でなく、畑を透明のビニールで覆うことで土の表面の温度を上げ、これにより熱消毒をする方法。
防除[ぼうじょ]
農作物の病気や害虫、雑草による被害を防ぐ行為のこと。
化学合成農薬
化学合成によりつくられた農薬。化学合成というのは、化学反応を利用して目的の化合物をつくること。
枯葉剤[かれはざい]
ベトナム戦争(1960 年~ 75 年)で使用された除草剤の一種。これを散布することにより、森林が枯れ、ゲリラを隠れにくくする、また生活の糧である農業の生産に影響を与えるというものであるが、人体への悪影響があり、健康被害や産まれた子供への影響で大きな問題になった。あわせて、コットンの項参照。
忌避剤[きひざい]
害虫など有害動物が、においや味などを嫌って近寄らないようにするために用いる薬剤のこと。天然由来も化学合成のものもある。また同じ効果をもつ植物を忌避植物という。忌避剤は、農産物の生産のほか、収穫後の調製、加工施設でも使用される。
生物農薬
害虫防除目的に使用する生物由来の資材の総称。農薬取締法では、殺菌や殺虫など、栽培中の病気・害虫の対策の目的に使用する資材(防除資材)はすべて農薬と定義される。必ずしも化学薬品だけを農薬というのではない。生物を利用して防除する場合も、農薬取締法に規制される。
フェロモントラップ
特定の虫をおびき寄せるフェロモンによって誘引させ、粘着版などで害虫を捕獲すること。農産物の栽培だけでなく、食品工場の害虫対策においても使用される。また、性フェロモンを利用して交尾攪乱をするものが農薬登録されており、これは性フェロモン剤と呼ぶ。
● 生産手順
耕起[こうき]
田んぼや畑を作付け前に耕すこと。耕起は、土壌の団粒化を促進したり、通気性を良くし土を空気にさらして土壌が保持する養分を酸化させ有効にするなどの効果がある。一方で、不耕起栽培という方法もあり、耕さないで栽培することで、土壌の過度な酸化を防止し、痩せを防いだり、また省力化を目的に行われている。
畔塗り[あぜぬり]
田んぼの準備作業のひとつで、あぜを堅く固めて漏水などがおきないようにする作業のこと。くろぬり( 畦塗り) ともいう。
代かき[しろかき]
田植えのために、田に水を入れて土を砕いてかきならす作業。田面を平らにして、田植えを容易にする目的で行われる。また、雑草,害虫等の除去を助けることにもなる。
温湯消毒[おんとうしょうどく]
稲の病気発生の防止のため、薬剤による種子消毒のかわりに、種をお湯につけて処理すること。有機の米の生産者では一般に行われる方法。60℃程度のお湯に10 分くらいつけるのが一般的な方法。
播種[はしゅ]
種をまくこと。
プール育苗[いくびょう]
稲の育苗方法のひとつ。ビニールハウスの地面に枠を作りシートを敷き詰めて水を張り、ハウスの中をプール状態にし、そこで育苗する方法。
定植[ていしょく]
苗を水田や畑に植えつけること。水田の場合は田植えのこと。
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籾摺り[もみすり]
収穫した稲の籾(もみ)から、籾殻をとりのぞき、玄米にする作業。
不織布[ふしょくふ]
繊維を絡ませたり接着するなどで、織らずに布状にしたもの。主に野菜の栽培において畑にトンネルのように使用することで、外からの虫の侵入を防いだり、霜よけ、保温対策に使われる。
被覆資材[ひふくしざい]
寒かんれいしゃ冷紗と呼ぶケースもある。玉露や抹茶を生産するために、若葉の芽吹く時期に茶木の上にかぶせて日光を制限するための資材。一般には黒い色の繊維の網状になっているもので、日光が少しだけ入るようなものがつかわれているが、伝統的な被覆資材であるよしずと藁を用いる生産者もいる。
摘採[てきさい]
お茶の葉を収穫すること。昔は文字通り摘む作業であったが、最近は収穫機械で収穫する場合も摘採といっている。
放射線照射[ほうしゃせんしょうしゃ]
農産物に放射線を照射すること。日本では北海道の一部地域のじゃがいもの発芽防止のためだけ認められており、それ以外は禁止されている。外国では香辛料の殺菌などに利用されるが、日本ではその流通は禁止されている。輸入の際に、テロ対策で海上コンテナの外からX 線で検査したり、食品工場では異物検知や内容量の確認のためにX 線を使用することがある。X 線検知器は厚生労働省で線量の決まりがあり、これを守れば有機の生産にも使用できる。
● 米の表示関係
等級[とうきゅう]
玄米の品位をあらわすクラス分け。1 等米、2 等米、3 等米、規格外の4つに分けられる。正常な米粒の中に含まれる、着色粒(白くにごったものや、色のついたもの)や、胴割米(ひびの入った米)などの比率により、等級が決まる。これにより、生産者が玄米を販売する際の単価が異なる。精米段階で着色粒や砕けた米は選別機で除かれるので、消費者が購入する米には等級はない。
複数原料米[ふくすうげんりょうまい]
複数原料米の反対の用語が「単一原料米」で、同一の品種・産地・産年のものでできている商品。複数原料米はそれ以外の米の総称。一般には、複数の米のブレンドされたものをさすが、それ以外にも、品種などの検査を受けていない「未検査米」も品種・産地・産年表示ができないので、単一原料でも、複数原料米と表示される。
● きのこ関係
原木栽培[げんぼくさいばい]
伐採し、1m 程度の長さに切った木を使ってきのこを発生する栽培方法。この長さの木(ほだ木)に、種菌を打ち込み、菌を蔓まんえん延させる。林の中などの自然の中で発生することが多いが、雨除けのための屋根や、ハウスの中で発生させることもある。
菌床栽培[きんしょうさいばい]
木材を細かくしたオガコ、チップ状のものを使用してきのこを発生する栽培方法。オガコ、チップに栄養物である米ぬか、ふすま等を混ぜてブロック状にしたもの(菌床- きんしょう)に、菌を植え付け蔓延させる。一般には、温度・湿度の空調管理された施設で発生させるが、有機JAS では、地面が土の状態のハウスでなければ有機として認められない。
● その他
硝酸態窒素[しょうさんたいちっそ]
硝酸イオンのように酸化窒素の形で存在する窒素のこと。植物は土壌中の窒素成分を硝酸態窒素の形で取り入れる。しかし土壌中に窒素成分が多すぎると、野菜の中に硝酸態窒素が過剰に蓄えられ、食味の低下、品質低下がみられる。特にほうれん草やレタスなどの葉物野菜に含まれやすい。また、地下水の硝酸態窒素汚染は農業由来といわれており肥料を与える際には窒素分を過剰に与えないような配慮が必要である。ニトロソ化合物発がん性物質のひとつ。農産物に関連するところでは、葉物野菜等に多く含まれる硝酸態窒素を摂取すると、人の体内でニトロソ化合物が生成される可能性があることから、健康への影響が懸念されている。詳しいことはまだ明らかではない。(旬の野菜の方が硝酸態窒素が少なくビタミンC が多いので旬のものを選ぶことには意味があるといわれる。)
生分解性[せいぶんかいせい]
微生物により分解されること。生分解性プラスチックは、農業現場で使用したあと分解されて土にかえるので、取り除きや焼却などの作業の手間がなくなる。但し、原料は化学合成由来のため、有機JAS 規格においては使用できない。
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ビオトープ
定義は「生態系としてとらえることの可能な最小の地理的単位」である。ビオトープの本来の意味は「野生生物の生息する空間」。庭園、公園、河川敷などに湿地、草地、林などをつくり、野生生物を呼び戻そうという目的でつくられる小さな自然環境の区画のこと。水田や畑のそばにつくられると、自然発生する益虫のすみかになったり、水の浄化に使用したりできる。